レンタルサーバーとドメイン

レンタルサーバーとドメイン
レンタルサーバーとドメインは非常に密接に関係しており、レンタルサーバーを借りる最大の理由とも言えます。
ドメインとは、インターネット上における住所のようなもので、メールアドレスなら@以下の部分、
WebサイトであればURLから「http://www.」と最後の「/」を除いた部分がドメインとなります。
ここではレンタルサーバーを借りる上でのドメインの重要性とその意味などについて説明します。

ドメインの種類

ドメインには大きく分けて「ccTLD」と「gTLD」という二つの種類があります。
「ccTLD」とは、URLの一番最後の部分が一定のコードに基づいて、国又は地域単位で割り振られているタイプのドメインのことです。

例えばURLの最後尾にある「jp」(日本)、「uk」(英国)、「us」(アメリカ)、「fr」(フランス)などがこれに該当します。
これらのドメインについてはその取得および使用につき、その国に存在していること、という制限が設けられている場合があるので、
取得の際には注意しましょう。

一方「gTLD」とはURLの一番最後よりも前の部分を自由に設定できるタイプのドメインのことです。
例えばURLの最後尾にある「.com」、「.info」、「.net」、「.biz」などがこれに該当し、それよりも前の部分を自由に設定することができます。
これらのドメインについては、だれでも登録申請をすることができるものや、特定の人向けのものに分かれています。

独自ドメインの取得

レンタルサーバーを借りる大きな理由の一つに、独自ドメインの取得があります。
独自ドメインの取得とはその名のとおり、URLのドメイン部分を自分の好きなように決め、それを登録して取得することです。
プロバイダの無料ホームページの枠を利用した場合、このプロバイダ名が外せないなどドメインが長くなってしまうため、
Webサイトを商用利用する際にはあまり歓迎されません。

しかし、独自ドメインを取得することにより自分専用のURLを持つことが可能となり、
メールアドレスについてもそのドメインでのメールアドレスの発行が可能になるのです。

独自ドメインであれば、URLを覚えやすいようにしたり、企業・法人であれば語呂合わせにして設定して知名度を上げることにもつながります。
また、独自ドメインはお金をかけてそれを取得したという事実が、URLを見た閲覧者にWebサイトの信頼感を与えることにもなります。
これらのように独自ドメインの取得には、副次的な側面を含め、実に様々な意味あいがあるのです。
独自ドメインの価格
独自ドメインの取得のにはいったいどれくらいの費用がかかるのでしょう。
これはあくまでも一般的な数字ですが、「.com」や「.net」など、gTLDのドメインについては取得、更新料ともに1,000円〜5,000円程度、
「.jp」や「.co.jp」などccTLDについては3,000円〜から10,000円程度の費用が毎年かかります。

ただし同じドメインを二つ作ることができず、希望が重なった場合は早い者勝ちとなるので、すでに他人が取得済みのドメインは、
上記の金額に関係なく取得できませんので注意してください。
ドメイン取得時の注意点
独自ドメインを取得する際に、必ず事前にチェックしておかなければいけないことがありあす。
それはドメインの所有者がレンタルサーバー会社なのかそれとも取得した個人になるのかという点です。

独自ドメインがレンタルサーバーの所有であった場合、例えばそのレンタルサーバー会社がサービスを停止してしまったり、
サーバーの乗り換えなどでサーバーを移転をしたりした場合、以後そのドメインは使用できなくなってしまいます。

そうなってしまうと、これまでWebサイトを運営していた間に登録した検索エンジンや、リンクを貼付してもらっている
他のWebサイトとその運営者に、URLの変更を連絡しなければなりません。

これはサイトの運営規模が大きければ大きいほど手間のかかる作業になりますし、
訪問者がそれぞれのパソコンで設定していたブックマークも無効となってしまうため、
URL変更前に比べてアクセス数も大幅に減ってしまう可能性があります。
ですので、独自ドメインを取得する際には、そのドメインの所有者がだれになるのかは、事前に必ず確認するようにしましょう。