共用サーバーは専用サーバーやVPS(仮想専用)に比べて費用が安い分、スペックや付属の機能、
サービスは必ずしも最高レベルで満たされてはいません。しかし用途や目的によってはそれで充分という人も多く、
特に個人利用者に高い需要があります。ここでは共用サーバーの選び方について説明いたします。

何よりも信頼のおけるサーバー会社であるということ

共用サーバーを選ぶポイントとしてスペックや機能、サービス、費用などいくつかありますが、
まず前提として契約したいサーバープランを運営するサーバー会社が、信頼がおけるかが非常に重要です。

では、この信頼とは何を基準に判断すればいいのでしょう。その一つに、契約者数が上げられます。
どのサーバー会社も実数を公表してはいませんが、運用実績などの宣伝文句などからある程度の判断をつけることは可能です。

また、各種マニュアル類やサポートページが充実していることも判断材料となるでしょう。
これはWebサイト作りの知識に乏しい方にとってはとても重要になりますので、そういった点からも事前に充分確認しましょう。

共用サーバー選びのポイント

信頼できるサーバー会社を見極めたら、具体的な共用サーバー選びのポイントを比較しましょう。
重要なポイントは下記の三つになります。

・ディスク容量
・CGI利用環境
・データ転送量

借りようと思うサーバープランをいくつかピックアップしたら、それらにつき上記の項目で比較して、最終的な選択をすれば失敗することもないでしょう。

■ ディスク容量
ディスク容量とは、借りるサーバープランの情報を保存する枠、いわば記憶媒体のサイズのことです。
ディスク容量が大きければ大きいほど、大量のデータを保存することができますが、その分毎月の費用は高くなります。

共用サーバーの場合、費用が安いかどうかはその大きな特徴であるため、ディスク容量は月額費用無料のサーバープランを探している人など、
お金をかけることを望んでいない人には特に重要になるはずです。では、ディスク容量はどれくらいあれば充分なのでしょうか。
これは設定、契約の内容によって異なります。 ディスク容量100MBというサーバープランがあったとします。

共用サーバーでも月額費用をかければもっと大容量のプランをいくつも見つけることができますが、
実際のところ、Webサイトのデータだけでは100MBの容量を超過することはなかなかありません。

また、万一データ量が多くなったとしても、あとから別料金で追加することもできます。
注意すべきなのは、ログといわれるWebサイトへの訪問履歴やエラー情報が記録として集積され、データとして残ってしまい、容量を消費することです。このログについては事前にどのくらいの量になるのか予想がつかないため、注意が必要です。
設定によってログはすぐに消去されるようにしておくなど、あらかじめ対策を施しておきましょう。

■ CGI利用環境
CGIとはwebサイトの閲覧者からの要求に応じて、サーバーがプログラムを起動するための仕組みのことです。
CGIにはたくさんの種類があり、それらを組み合わせて利用せることで、webサイトは非常に多くの情報を様々な形で発信することができます。

注意すべきなのは、借りようとしているサーバープランがどのCGIに対応し、どのCGIには対応していないかをしっかりと把握しておくことです。
これが把握できていないと、せっかく作ったデータが正しい形で表示させられなかったり、
場合によっては一切インターネット上で動作しないこともあります。

また、CGIにはそのバージョンによっては利用できなかったりもするので、CGIの種類だけでなくバージョンの適合性についても
しっかりチェックすることが必要です。

■ データ転送量
Webサイトを作成し、それがインターネット上で閲覧することができるようにするには、必要なファイルやデータを、サーバーに送らなければなりません。
また、作成したWebサイトを閲覧するときにも、データを閲覧者に送信する必要があります。
この閲覧時に転送されるデータ数に制限をかけていることが共用サーバーでは多くあり、超過した場合、
超過量に応じて課金されるなどのペナルティが設けられています。 データの転送時、サーバーには負荷がかかります。

そして、負荷がかかりすぎるとWebサイトの表示などの環境が悪くなってしまいます。
共用サーバーの場合、環境の悪化は閲覧数が多いWebサイトの管理者だけでなく、
同じサーバーに同居している他の管理者にも迷惑がかかってしまうのです。
必要なデータの転送量はWebサイトの閲覧者数によって変わってくるので、ディスクの容量以上に想像がつきにくいもの。
ですので、サーバープランを選ぶ際には、データ転送量が無制限のものを選ぶことをおすすめします。