レンタルサーバーとは

レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとはどのようなもので、何ができ、借りることでどのようなメリットがあるのか。
ここでは特徴や利用することによるメリット、さらに利用者ができることなどを含めて、レンタルサーバーとはどのようなものかを詳しく説明します。

サーバー

レンタルサーバーについて説明する前に、まずサーバーというものについて説明します。
サーバーとは、インターネットやLANなどネットワークでつながったコンピュータ上で、
他のコンピュータからの要求に応じて様々な機能やデータ、サービスなどを提供するコンピュータまたはプログラムのことを言います。
そしてこの場合、サーバーに対しサービスやデータを受け取る側のことを「クライアント(=cliant)」といいます。

例えば、皆さんが誰かに電子メールを送ったとします。 この場合、電子メールは直接相手のコンピュータに届くわけではなく、
相手のメールサーバーのコンピュータに送られます。そしてそれを保管し、送った相手が受信の要求をしたときに、
はじめて相手のコンピュータにメールが届くというわけです。

つまり、サーバーはクライアントの要求に対して、もしくはクライアントの間に立ってそのリクエストに応えるための存在であり、
そのため24時間365日常に動き続け、専用のOSやアプリケーションを搭載している必要があります。

これらのサーバーはその役割ごとに「○○サーバー」と呼ばれ、提供するサービスや機能に応じて様々なサーバーがあります。
以下にその一部についてご説明します。
Webサーバー
コンピューター同士の通信手段にHTTPというものを使用するため、HTTPサーバーとも呼ばれます。ブラウザからのリクエストに対し、
HTMLファイルなどを送信します。インターネットのWebサイトは、HTTPファイルをこのWebサーバーに保管することによって、
クライアントから閲覧することができます。
メールサーバー
メールを送受信する際に使用するサーバーのことで、 複数の通信手段からなり、メールの送信者から受信者への
中継と管理をするためのサーバーです。
ファイルサーバー
サーバー上の記憶装置をネットワーク上のクライアントで共有し、管理、公開など外部から利用できるようにするサーバーです。
データを一括管理する際などに用いられます。
サーバー

レンタルサーバー

レンタルサーバーとは、インターネットに常時接続しているサーバーコンピュータの全部又は一部のディスクスペースを有料又は無料で貸し出して、
そのサーバーの運用や管理、保守などのサーバー環境を提供するサービスのことを言います。

Webサイトの公開にはWebサーバーにHTMLファイルなどのデータを転送する必要があり、データがサーバーに転送されてはじめて、
インターネットを通じて世界中でそのWebサイトを閲覧することが可能になります。

レンタルサーバーというのは、このデータを置くスペースを貸してくれるサービスのことで、したがってレンタルサーバーで借り受けるサーバーは、
サーバーの種類としてはWebサーバーと呼ばれるものになります。

レンタルサーバーと同じように、Webサイトを開設するためのデータを預かってくれる事業者としてプロバイダがあります。
プロバイダとは本来、インターネットの接続を業務としており、レンタルサーバーとしての業務はあくまで兼務という形のものがほとんどです。
そのため、プロバイダをサーバーとした場合、下記のような制限が設けられてしまいます。
・WebサイトのURLが長い(プロバイダ名がURLに含まれしまい、それを削除することができない)。
・データを置いておくために割り当てられるディスクの容量が少ない。
・保有できるメールアドレスの数が少ない(1つ目のみ無料で、2つ目は有料など)。
・メールアドレスを自由に設定できない(@以下がプロバイダで固定のものになってしまう)。
・CGIなどのプログラムを使用できない。または制限がある。
このような制限があるため、本格的なWebサイトを運営する場合にはレンタルサーバ−が使われます。
ただし、インターネットへの接続はレンタルサーバーではできず、プロバイダとの契約が必要になります。
そのため、本格的なWebサイトの作成・運営にはプロバイダとレンタルサーバーの双方との契約が必要になりますので注意してください。