レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーの種類は、以下で紹介するように大きく3つに分けることができます。
それぞれ特徴が異なるので、レンタルサーバーを借りる際には注意が必要です。
ここでは各レンタルサーバーの特徴やメリットとデメリットについて説明します。

共用サーバー

共用サーバーとは賃貸マンションのように、1台のサーバーを複数の契約者で共用するタイプのサーバーのことです。
共用サーバーは他のレンタルサーバーに比べて料金プランもおおむね低く設定されています。

しかし、複数の契約者が1台のサーバーに文字通り同居しているため、他の契約者に迷惑をかけるような行為は制限されてしまいます。
例えばアクセスが非常に多かったり、CGIというプログラムなどを使用していると、サーバーに非常に大きな負荷がかかってしまい、
他の契約者に迷惑がかかってしまうので、契約できない場合もあります。

共用サーバーのメリットとしてまず上げられるのがその料金の安さです。
共用サーバーは他のレンタルサーバーに比べて比較的安価で借りることができます。
また、Webサイトの運用に必要なソフトウェアなどもセットでレンタルすることができ、
ホームページ運用にそれほど知識や経験のない人にとって親切なプランがほとんどです。

一方で共用サーバーはメモリやCPUも他の契約者と共用であるため、
快適なサーバー環境の維持に支障をきたすようなプログラム等の使用は制限されます。
また、共用しているメンバーの中に迷惑なユーザーがいると、その影響を受けてしまうなどのデメリットがあります。
共用サーバーの場合

VPS(仮想専用)

VPS(仮想専用)とは、共用サーバーと同じく一つのサーバーを複数で利用しながら、
その名の通り仮想的に専用サーバーと同等の機能を有するタイプのレンタルサーバーのことです。

VPSではユーザーそれぞれに管理者権限(root)が付与され、独立したOSが割り当てられることで、
共有サーバーでありながら専用サーバーのような環境の提供を受けることができます。

VPSを借りるメリットとしては、専用サーバーよりも廉価で専用サーバーとほぼ同じ環境でサーバーを使用することができる点があります。
また、OSがユーザーごとに別であるため他のユーザーの影響を受けず、制限も少なくカスタマイズも可能です。

ただし、あくまでも専用を仮想しているだけで、その実態は共用サーバーであるため、
例えば自分ひとりに発生した障害のためにサーバーを再起動したり、ハードウェアの環境を変更するなど、
他のユーザーに影響を及ぼす行為を行うのは困難です。
VPSの場合
専用サーバー
専用サーバーとは、その名のとおり、サーバーを1台丸々自分専用に借りるタイプのレンタルサーバーのことで、
複数のドメインを1台のサーバーで管理(マルチドメイン)することや、CGIの設置などのカスタマイズも行うことができ、
アクセス数の多いWebサイトでも快適に利用することができるなど、非常に自由度の高いサーバー環境を提供してくれます。

その形状から、共用サーバーが賃貸マンションにたとえられる一方で、専用サーバーは一戸建て住宅にたとえることができます。
専用サーバーのメリットは、まず自身のWebサイトへのアクセスが多くても独占的に1台のサーバーを使用しているため、
共用サーバーに比べてはるかに快適に動作します。

またサーバーの状況を把握し、利用にあわせて設定を行うことや、ソフトのインストールなども可能です。
ただし、1台のサーバーを独占して使用するため、費用は共用やVPSに比べて相当割高になり、
またその運営にはかなり高度な専門知識を必要とします。
専用サーバーの場合